このたび、洋服仕立てコースで、座学として”型の大切さ”をお話しさせて頂きました。少しご紹介させて頂きます。これは生野学園の考え方ですので、ご参考までに。。
洋裁のお店で様々な洋服の型が売られていたり、xx式洋裁と言われる事がありますが、何が違うのでしょうか?様々ご意見はあるかもしれませんが私の考えを述べてみます。

洋服には様々な要求や考慮すべき要件があると思います。その中で主なものは、
①着ている人を美しく見せる”美しさ”の表現や、服を着ている方の”主張”の表現ができている事
②着ている人が感じる”着心地”が優れている事
③着ている方の体を守る”体の保護”ができている事
④長く服を着ることができる”服の耐久性”がある事
⑤服の作り方が難しくなく、 低Costで実現できる事
の5つの要件ではないかと個人的には考えます。
もちろん他にも要件はありますし、上記要件をさらに詳細化することはできますが、ここではお話せず、主なものはこの5つとしてお話します。
多くの先人や先輩の方々の本を読んだり、インタビューや取材の記事を読むと、共通しているのは、昔も今も、先輩方も我々も、上記の5つの要件をできるだけ高い次元で成立させようとしている事だと思います。そしてそれは今でも進歩していると思います。特に、美しさと着心地は両立が難しく、常に悩みどころの様に思います。
ただ、残念なことに、もともと平面である生地を使って立体である体の服を作る事。そして、人は常に体を動かしていることから、この5つの要件は同時には成立することは非常に難しいのだろうと考えています。
そうすると、自ずと、どれかの要件を大切にしたいという”型の考え方や型のコンセプト”が生じてきます。それが、いくつもの型を生じさせたり、XX式洋裁となったりしているのだと感じています。
つまり”型に正解はなく考え方の違いである。”と考えています。
大切な事は自分が作りたい洋服に”考えの一致している適切な型を採用する事”だと思います。さらに言えば、この選んだ型で、洋服の作り手の主張が表現できるのだと思います。
生野学園は、基本的には伊東式をベースに授業を進めますが、授業ではドレーピングも行いますし、あまりXX式という事にこだわるつもりはありません。大切なことは、美しさと着心地をはじめとする5つの要件を成立させる事であり、やり方にこだわる必要は無いと考えているからです。
学校として大切なことは、生徒様が作りたいもの、将来やりたいことにあった技術をご教授させて頂く事と考えております。是非、生野学園で学んだり、討議してみたりしてみましょう。お待ちしております。